2011年9月8日木曜日

化粧品販売の価値

ひっさしぶりに書いています。

とっくに博多からは帰ってきていて、新宿のお店に移ったのですが、
そしてまた次の異動が決まっている状況。
ここ半年くらい社内ジプシーです。正直異動は楽しみではあるんだけど

今日は自分にとっての販売という仕事の価値について考えたので
整理するために書いておこうと思う。


私は現在、オーガニックコスメを実店舗にて販売するということを
生業にしているわけですが。

正直なところ、
「リアルのハコを持って人件費かけてじっくり接客してモノを売る」という仕事は、
めちゃくちゃアナログだし効率悪いし前時代的!って思っちゃっているのです。
それがいい悪いとかの問題じゃなしに、自分の仕事を卑下しているとかでもなく、
客観的事実としてそうだと思ってる。

だいたい、世の女性たちは何をみて化粧品を買うのか?て考えると
マスな売上を作るためには結局マスな広告や広報が必要なわけで。
よく言われることだけど、「本当に良い商品」が売れるんじゃなくて
「名が知れててみんなが使ってて良さそうなこと謳ってる」商品が売れるのです。
毎日お店に立ってお客様とお話していれば、肌感覚でわかること。
結局商品が売れるかどうかはマーケティングとプロモーション次第ってのは
今の経済システムを採用している以上真理なのだと思う。

だから、今オーガニックコスメがどんどん勢力を伸ばしていて
(言うてもまだマーケットの0.1%くらいだけどね)
いろーんなブランドが出てきていろーんなオーガニックコスメやらナチュラルコスメやらがありますけど
どれだけいい商品であっても、そう簡単には売れない。これはもう本当に。
消費者としても細かい成分にまで厳しい目を持ってるつもりの私からしたら
本当に良い(主観だけど)商品が売れていかない現状は、本当に残念。
それが現実だし、売れないのにはそれ相応の理由があるのだけれど。
(広告、広報的な意味で)

そんな状況を考えると、私たち販売員の仕事の価値って。。。?

もちろん私たちの仕事にだって意味や価値がしっかりある。
「唯一エンドユーザーに実際に接触できる」
「最も貴重な消費者の生の声を引き出せる」
「何よりも、売上を自分の手で作り出せる」
というのが我々販売員のおおよそ持ちうる仕事に対する誇りだと思うけど、
でもそれって本当にそうなの?って話にもなってくる。
特に3番目。
売上を作ってるのは販売員なんだろうか。

もちろん個々の事例で見たら、
「お姉さんが勧めてくれたから買いました!ありがとう」と言って
嬉々として買い込んでくれるお客様もいらっしゃるけど
そんなの本当に一握り。

結局みんな、「知ってる」から買うんだよ。
そのブランドやその商品を全く知らない人は買わない。
私たちみたいに、成分を見てだいたい良さそうかどうかとか判断できる人は少ないんだから
(成分表で判断してよいのかどうかという問題はさておき)
雑誌やネットや芸能人が使ってるとかアットコスメとか
様々なところで情報を既に持った状態で来るのがお客様。


だから私たちのできることは、
そのなんとなくの情報をもったお客様にその良さを伝えて、背中を押すこと。
それも、背中押されたいと思ってもらうところから始めるのです。
だから、売上を作ってるとも言えるし、作ってるとは言い切れないところもある。
パーセンテージで言えば、売上を劇的に伸ばすための要素としては
圧倒的に広告・広報が大きいと思います。
(そうね、だから広告代理店は偉いんですよね)


それでも私は、広告をどーんと打ったり、記事にしてもらってPRしたり、
っていうところではなくて、
目の前のお客様の背中を押せるかどうか、押させてくれるように信頼してもらえるかどうか、
そっちのほうが面白いと思える。
(見せ方ひとつで大きい売上が左右されるのだから広告・広報もやってみたらとても面白いと思うけど )
だから販売の仕事は、人の心に心で触れさせていただく、貴重なお仕事だと思っています。






でも、広報も大事!というわけで
今日は広報したい人が集まってるギフトショーに行ってきます!笑